|
ハウステンボスの創業者、神近義邦氏は3年前に社長退任し、日本興業銀行が経営陣についていた。今回の更生法申請で、全役員は退陣するが、彼らは帰る場所があるわけで、本当の責任は誰もとらない。そしてまた、雇われ役員の彼らは責任をいくらも感じてはいないだろう。
「支援する会社はいくつもある。救援企業を断るのがたいへんだ。」と現社長はうそぶく。シーガイア(宮崎)は救済企業と称するアメリカの投資会社に当初の投資額の10分の1で買収されている。おそらくハウステンボスも、そのような値段で外国の企業に売買されるのだろう。
申請を出した会社の債務は棚上げされる。だが、債務の弁済停止で犠牲になるのはたいてい関連中小企業である。債権の回収の優先順位からいくと、税金、銀行の融資、従業員の給与 ・・・ そして、その後に一般債権者となる。 一番の痛みを受けるのは、下請け会社。債権者の会社にも、従業員がいるのにねぇ。
No.11
|
|
|
|