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今年の2月17日に放送された「鬼平犯科帳スペシャル〜兇賊〜」を録画していたけれど、録画したビデオはなかなか見ないもので、ようやく今日見ました。(^^; いわずとしれた池波正太郎の人気シリーズ、期待してみたもののつじつまの合わないシーンと、言うはずのない鬼平の台詞がどうにも気になってしまいました。
鬼平を狙う賊が店に入り「ここにいた浪人ものはどこに行った?」とたずねます。その後、賊に襲われた鬼平が「つけられていたのは知ってたよ、店に入る前からつけてやがった。」と言います。 つまり、店の前からつけていたのに、わざわざ店の人に「どこへ行った?」とたずねるのは不自然なわけです。(^_^;)
こんな場面が本当に原作にあるのだろうかと思い、原作を探して読んで確認してみました。もちろん、そんなシーンはどこにもありませんでした。原作の池波さんも苦笑してるでしょう。テレビ用に脚本を書き直すとこんなに安っぽくなってしまうのかと、改めて思いました。
古田求という脚本家、「雲霧仁左衛門」「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人藤枝梅安」などの池波作品を手がけている人だけど、他の作品も台詞やストーリーの付けたしが結構いい加減なようです。池波ファンとしては、不自然さを感じないような内容でしっかり書いてもらいたいと願ってます。(^^)
No.229
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